京都とその周辺ビール巡りの旅 2020年10月③「三日目。 家守堂(京都/伏見)」
伏見は昔から兵庫県の灘と並んで日本酒の酒造りが盛んな土地だ。月桂冠、黄桜、宝酒造など日本でも大手の酒蔵を含む二十数の酒蔵が現在も日本酒を作っている。
そんな伏見で昨年新しく、ビールの醸造所家守酒造が誕生した。*1
10月16日(金)
旅行は三日目。この日は京都市の南部の伏見に向かった。伏見の町へのアクセスは京阪電車に乗り、伏見桃山駅か中書島駅で降りる。近鉄で桃山御陵前駅で降りても良い。家守酒造と併設のビアパブ家守堂は竜馬通り沿いの四つ角にあるので、駅から一直線に竜馬通りが伸びる 中書島駅からが一番わかりやすいだろう。
家守堂は、元々お茶屋の安本茶舗の店舗だった町家の建物をリノベーションした店構えだ。家守堂の中の一角には安本茶舗の店舗もそのまま入っているので、お茶を買うことも出来る。
引き戸の正面玄関のすぐ向こうに白木のきれいなカウンターがあり、店内に入ってみると奥行きは広くテーブル席がある。テーブル席あたりは土壁で、以前の町家の雰囲気が残っている。この日は使われていなかったが2階にもテーブル席があるようだ。
樽生ビールのメニューは家守堂のビールとゲストのブルワリーのビール。この日のゲストビールはすべて奈良醸造だった。比較的値段は低めなので嬉しい。テイスティングセットもあるのでまずはそれを頼んでみる。この日のテイスティングセットは
Golden Ace(ブロンドエール)、Little Tempo(ベルジャンデュベル)、牛ごろし(IPA)、Black Saison Prototype(ダークセゾン)の4種だった。
昼食がまだなので食べ物も頼みたい。家守堂のフードメニューはフライドチキンやポテトフライなど居酒屋的なメニューの他に、ランチとディナーの時間帯別にしっかりと食事が取れるフードメニューがある。この日はランチメニューのおばんざいセットを頼んでみた。
この日は他にThree Glassesという家守堂と奈良醸造がコラボしたIPAを飲み、最後にノンアルコールドリンクでナイトログリーンティーというのを頼んで〆。これは安本茶舗の抹茶にグラニュー糖を混ぜ、ナイトロ(窒素)といっしょにビールサーバーから注ぐことによって口当たりがなめらかになった甘いグリーンティー。こちらも良かったが、普通の温かい番茶もメニューにあるとさらにありがたいだろう。
冷蔵庫のショーケースに入っている家守堂のボトルビールもお土産に買ってからお店をあとにした。ごちそうさまでした。
前回筆者が伏見を訪れた昨年の始めは工事中で水が流れていなかった水路も元通りに戻っているようだった。家守堂が新顔に加わった伏見の町。更に新しい姿に発展していくことだろう。
<家守堂で飲んだビールリスト>
- Golden Ace / 家守堂
- Black Saison Prototype / 家守堂
- 牛ごろし / 家守堂
- Little Tempo / 家守堂
- Three Glasses / 家守堂
家守堂の基本情報
電話番号: 075-603-3080
営業時間: 火-日 11:00-22:00 月休
*1:伏見のビールとしては、黄桜が以前から京都麦酒などの銘柄を作っている