京都とその周辺ビール巡りの旅 2020年10月② 「二日目 Rabbit Hutch(滋賀/近江八幡)」
10月15日(木)
この日は隣の滋賀県へ。目的地の近江八幡までは、京都から電車で一時間も掛からずに行けるようだ。琵琶湖線という名前になっている東海道本線に乗って行く。
通り過ぎる駅の名前は、大津、膳所など聞いたことのある地名が続く。さすがは日本史上でも重要な位置にあった元・近江国だ。琵琶湖の水面が車窓の風景の中にちらちらと垣間見える。電車は、遠くの神戸のあたりで起きた事故の影響でだいぶ遅れてしまったが、どうにか昼前には近江八幡駅に着いた。
この日訪ねたRabbit Hutchへは、近江八幡駅北口のロータリーから伸びる広い通りを八幡山の麓辺りまでは真っ直ぐにたどる、ほぼ一本道なのでとても分かりやすい。バスを使えばすぐに着くが、歩いても20分程度なので重い荷物を抱えていないならそちらの方がおすすめだ。
安土桃山時代、豊臣秀次によって八幡山に八幡山城が築かれ、琵琶湖から水路が引かれ八幡堀も作られた。その後豊臣秀次は切腹し八幡山城はわずか10年で廃城になってしまうが、城下町はそのまま近江商人の商家町として江戸時代の間も栄え続けた。八幡山周辺には現在も商家、町家の木造の建物、白壁の土蔵の旧商家町の佇まいが残っていて、その町並は伝統的建造物群保存地区に指定されている。
2018年近江八幡市で醸造を開始したブルワリー、Two Rabbits Brewing二兎醸造の直営ビアカフェRabbit Hutchラビットハッチは、やはり歴史の雰囲気ある建物が立ち並ぶ八幡堀沿いにある。
Rabbit Hutchは白壁の蔵をリノベーションしたような建物のつくりで、一階には佃煮屋さんの別の店舗が入っている。佃煮屋の店員のおばちゃんが「ビールは二階だよ」と教えてくれた。お礼を言って階段を上る。
二階のRabbit Hutchの店内はかなりゆったりと広めだ。カウンターと、大きく長いテーブル席といくつかの円いテーブル席がある。
早速カウンターで注文してみる。支払はその都度の会計のようだ。一杯目に頼んだビールはSaison du Lapin。セゾンスタイルにしてはややアルコール度数も高めでどっしりと飲みごたえがある。山椒が加えられていて後の方で少しピリッと効いてくる。
フードも頼んでみよう。Rabbit Hutchにはランチメニューとディナーメニューがそれぞれあって、レストランばりにしっかりと食事を取ることができそうだ。ランチメニューの中から琵琶マスのクリームコロッケというのを選んでみた。同じく琵琶マスの琵琶マススモークサラダというのもあって、そちらも美味しそうだ。
この日Rabbit Hutchで他に飲んだビールは、ニュージーランド産ホップ3種を使ったKiwi IPA。Billabong Brown Aleというブラウンエール。この日飲んだ中では筆者は色が薄めでキャラメルな味わいがあるこのブラウンエールが一番気に入った。
<Rabbit Hutchで飲んだビールリスト>
- Saison du Lapin / Two Rabbits Brewing
- Kiwi IPA / Two Rabbits Brewing
- Billabong Brown Ale / Two Rabbits Brewing
Two Rabbits Brewingは缶ビールの製造も少し前から始めていて、Rabbit Hutchで買って持ち帰ることも出来る。筆者も買って帰って宿で飲んだ。いっしょに二匹のウサギのロゴが可愛いTwo RabbitsのTシャツも買って帰りたかったが、ちょうど在庫が無い時期だったのでそれは果たせなかった。
それに、下の階の佃煮屋さんで鮒ずしも買って帰りたかった~。残りの旅行の日程がまだあるので、品質が持つか分からなかったので諦めることにした。近江八幡のお土産には鮒ずしや佃煮はとても良いんじゃないかと思います。
さて、Rabbit Hutchで飲んだあとは。駅に戻る前に、ロープウェイに乗って八幡山に登ってみるのもおすすめだ。山の上での八幡山城の城址から眺める琵琶湖の眺めは抜群である。
Rabbit Hutchの基本情報
電話番号: 0748-36-2347
アクセス: 近江八幡駅から徒歩約20分
営業時間: 木-日 11:00-21:00 月-水休